活動報告

神宮観戦記 対明治大学戦一回戦


4月8日に行われた対明治大学戦。心配されていた天気もなんとか持ち堪え、たくさんのお客様と共に、完全復活した応援席での神宮応援は幕を開けました。

 序盤の2回に先制を許したものの1点でとどめ、その後は互いに譲らぬ投手戦となりました。試合が動いたのは0対1のまま迎えた8回表の攻撃、二死二三塁の場面。不死鳥の如く、そしてイントロビクトリーが鳴り響くなか打球はサードの正面に飛び、このままチェンジかと思われたその時、明治大学の選手の失策によりできた隙に二人が生還し一気に東京大学が逆転を果たしました。応援席の盛り上がりは最高潮に達し、応援部とお客様とが一体となって大きなどよめきを巻き起こしていました。皆で肩を組んで揺れながらただ一つを歌うその景色は、今まで感じたことがないほど心を揺さぶられるものでした。この回は惜しくもここまでとなったものの、大逆転の余韻そのままに守備回に突入しました。

 8回の裏は一転してピンチが続きました。一点を追いつかれ、なおも二死一、三塁。一打で一気に突き放されてしまうこの場面を救ったのがライト、酒井捷選手でした。あわやホームランになるかという大きな打球を追いかけ、フェンスに激突しながら見事キャッチ。その後酒井選手は激突の衝撃で立てなくなるほどでしたが、酒井選手の体を張ったプレーにより明治大学に傾きかけた流れが再び東京大学に戻ってきたようでした。ピンチでの失点を最小限にとどめ、そのまま9回も互いに譲らず、延長戦に突入することとなりました。

 10回表は惜しくも無得点となり迎えた10回裏。失策が重なり一死三塁とされ、続く打球はレフト方向へ。懸命の返球はわずかに逸れ、犠牲フライによるサヨナラでの敗戦となりました。

 結果としては惜しくも敗戦となったものの、前年度春季、秋季王者である明治大学を相手にここまでの接戦を繰り広げたことは、今季の東京大学の強さを証明しているようでもありました。東京大学は必ず勝つ、そして勝ち点を獲得し“奪出”というチーム目標を達成するという期待が確信に変わった瞬間でした。まだ春季リーグ戦は後4カード残っています。この4カードでは一体どのような戦いを繰り広げてくれるでしょうか。私共も硬式野球部の仲間を信じて、応援席で共に戦って参ります。引き続き、東京大学への応援を何卒よろしくお願い致します。