活動報告

神宮観戦記 対早稲田大学第一回戦


5月4日、雨がちだった天気から打って変わって、30度に迫る猛暑となりました。雲一つなく晴れわたる淡青の空の下、第三カードが幕を開けます。対戦相手は早稲田大学。前週には明治大学から5季ぶりの勝ち点を得て波に乗っている強敵です。


1回表、早稲田大学の攻撃です。四球により出塁を許してしまいますが、杉浦選手の盗塁阻止が決まり、無失点で抑えます。続く1回裏、先制点を取り流れをつかみたいところ、四球と内野ゴロで2塁まで進みますが、無失点に終わりました。

2回表、ツーアウト2、3塁の場面、石郷岡選手のゴロを小村選手が拾いますが青貝選手への送球が決まらず先制点を許してしまいます。なんとかして巻き返したい2回裏、ワンナウト1、2塁から平田選手のヒットによりツーアウト1、3塁まで進めていきますが得点につなげることはできませんでした。先制点により勢いづいた早稲田大学の流れは止まらず、6回終わりまでには12-0という大差をつけられてしまいます。

7回表、静寂に早稲田大学のエールが響く中、前田投手が継投し出塁させることなくツーアウトを取ります。四球、盗塁、エラーにより三塁へと進塁されてしまいますが山口選手がフライをキャッチ、無失点に抑え相手の流れを断ち切ります。流れをこちらにつけたい7回裏、運動会歌を背に奮闘する東京大学ですが、三者凡退に終わります。

続く8回表ではさらに3得点を上げられます。いよいよ後がない8回裏、府川選手のヒットが決まり流れがやってきます。続く内田選手もバットを振りますがフライ、榎本選手は空振り三振となります。その後ツーアウトのバッターボックスに立つ中山選手がヒットを決め、再び流れを呼び込みます。盛り上がる応援席を背にした山口選手へと続きますが、残念ながら見逃し三振となりました。

9回表は再び無失点に抑え込みます。最後まで諦めず9回裏を粘りますが、点は得られず試合終了、15-0の非常に悔しい結果に終わりました。

終始早稲田大学の猛攻と固い守備に押され、今季初めての無得点試合となりました。チャンスもなかなか訪れず、イントロビクトリーも得点「ただ一つ」もない応援席となってしまいました。ですが、チャンスがないからと言って盛り下がることなく、むしろ私たちがチャンスを作り出すのだと言わんばかりのお客様一人一人の声が非常に印象的な応援席であったと感じています。どんなに点差をつけられようとも、常に選手を信じて声を出すことができるのが東京大学の応援席です。その声は選手の耳に届き、勇気づけて、得点、勝利、そして勝ち点に繋がるはずです。ご来場いただいた皆様におかれましては、非常に暑い中でしたが最後まで応援してくださり本当にありがとうございました。今後とも引き続き東京大学の勝利を信じて、選手の皆様を応援して参りましょう。

吹奏楽団二年 宮崎拓真