活動報告

神宮観戦記 対慶應義塾大学一回戦


9月30日、秋季リーグ対慶應義塾大学第一回戦が行われました。2週間ぶりの神宮球場はすっかり秋の訪れを感じさせる気温となっておりましたが、それとは対照的に応援席からは熱い声援が響き渡りました。 東大先発は四年生の松岡投手、先攻は慶應一回、二回と三者凡退に抑えいいスタートを切ります。対する慶應の先発はエース外丸投手。初回一番酒井選手が安打で出塁すると盗塁を決めチャンスを演出します。しかし、生かしきれません。 
 
三回、慶應打線が牙を出します。安打、犠打、四球、失策が重なりワンアウト満塁の大ピンチ。ここで慶應の主砲廣瀬選手に犠牲フライを打たれると続く五番宮崎選手、六番斎藤選手にも連続タイムリーを浴び一挙五失点。東大は一回の酒井選手の安打以降 好投手外丸投手から安打を放てず六回まで一安打と完璧に抑えられてしまいます。
  
六点ビハインドの七回、二番中山選手、三番別府選手、四番大井選手の三連打で無死満塁となります。ここまで苦しい状況が続いていた中でのまたとない大チャンスに、応援席はこの日最高の盛り上がりを見せました。得点差は大きい状況ではありましたが、東京大学の逆転を信じる一人一人の強い思いが込められた声援と歌声が選手の方々に届けられます。ここでどうにか大量得点を取りたかったものの併殺打の間にとれた1点にとどまってしまいます。しかし、この1点が勝利につながることを願い、応援席が一体となって希望を込めた得点ただ一つを響かせました。 

九回にも慶應打線の猛攻撃を止めきれず五失点。最終スコアは1-11と大差を付けられた悔しい試合となりました。

全体を通して苦しい状況が続く厳しい試合展開とはなりました。しかし、一つ一つのチャンスに希望を見出して声援を送り東大がストライクを重ねる度に笑顔で喜んでくださる皆様のおかげで、最後まで決して諦めることなく東京大学の勝利を信じ続けることができました。本日も熱い声援を誠にありがとうございました。私共の声が勝利に繋がることを信じて今後も力の限り応援し続けて参ります。東京大学の勝利の瞬間、そして最下位奪出の瞬間を皆様と共にこの目に焼き付けたく存じますので、残る試合も神宮球場まで足を運んでいただけますと幸いです。硬式野球部の選手の方々とお越しくださるお客様全員にこれまで以上の元気と希望をお届けできる力強い応援席をご用意してお待ちすることを約束いたします。

吹奏楽団一年 内山知理