活動報告
神宮観戦記 対早稲田大学戦第一回戦

4月18日、春も通り過ぎたのかと思わせるほどの熱さの中、東京大学硬式野球部は対早稲田大学戦に臨みました。今回の試合は、1999年から2004年まで、早稲田大学硬式野球部の監督を務められ、早稲田の黄金時代を築き上げた野村徹監督が4月8日に天国に旅立たれたことにり、喪章を付けて勝負に臨んだ早稲田大学の選手たちとの勝負でした。
相手校先発ピッチャーはキャプテン香西投手。一年秋からリーグ戦で投げている4年生のベテランピッチャーです。今回は初の先発出場。さらに、相手校は今季初戦ということもあって、格段気合が入っていることが予想され、我々東大応援席もそれを迎えうち、勝利を掴み取れるよう、初心に戻って意気込んでいました。
1回表、左投手である香西投手の前に、安田、秋元、荒井と東大の自慢の右バッターが三者凡退となりました。1回裏、相手校の1番は期待の1年の阿部選手です。そんな早稲田打線を迎え撃つのはわれらが松本慎之介投手。先週の明治大学戦であと一歩のところまで明治を追い詰め、より一層チームを引っ張る投手となっています。阿部選手を歩かせ、山根選手に送られ、岡西選手も歩かせてしまった二塁一塁の緊迫した状況で、昨年も大活躍の4番寺尾選手が回ってきました。しかし、松本投手はここを見事なダブルプレーで切り抜け、応援席にも歓声と笑顔が溢れました。
2回表、福井選手が素晴らしい当たりを見せましたが、徳丸選手による恐るべきランニングキャッチにより、進塁は許されません。2回裏では、髙橋海翔選手を2ストライクまで追い詰めるも、その後のホームランにより1点先制を許します。しかし見事にこの守備回を1点に抑え、逆転を誓います。
しかし3回表は香西投手のキレとコントロールに進塁できず、3回裏は、ファースト大沼選手からピッチャー松本投手に繋げる臨機応変な守備を発揮するも、僅かな差で出塁を許し、阿部選手が送って、山根選手相手に四死球。岡西選手をフライに討ち取り、寺尾選手が二塁一塁の場面で打席に立ち、一回と同じ状況が再来しました。しかし松本投手はここもショートゴロで同じく討ち取り、東大応援席は再び松本投手に湧きました。
迎えた4回表、香西投手のピッチング、さらにはピッチャー返しも光り、ランナーが出せません。4回裏では徳丸選手のヒット、盗塁成功からの尾形選手のタイムリーで1点追加されます。しかしこのピンチでDHの大平選手に三振をとり、川尻選手もファーストフライで抑さえ、連打の流れは作らせません。
守備回のファインプレーを攻撃へつなげていきたい5回表、やはり相手校キャプテン香西投手は手強く、三者連続三振に抑えられます。5回裏は一二塁の場面を作るも、松本投手は球威でしっかり押し切り無失点に抑えます。
6回は、両者無失点。香西投手は着実に三振を重ね、松本投手もピンチを無失点に抑えます。
勝利のためにはここで一矢報いようと7回表、秋元選手がヒットを放ち、逆転への一歩に、応援席にも一層気合が入りました。しかし香西投手の冷静なピッチングに塁を進めることができず、得点はできませんでした。7回裏では投手が江口投手に交代し、見事なピッチングで相手の上位打線を抑え、次回へと繋げてくれます。
8回表、逆転の流れを作れる一助になればと、応援席は最高潮に盛り上がりを作ります。しかし香西選手のピッチングもとどまるところを知らず、ランナーを出すことは許されません。8回裏、徳丸選手にヒットを許し、高橋選手は続けてツーベースヒット。そこからの尾形選手の3ランホームランで、ノーアウトで3点追加されます。しかし江口投手は冷静さを失わず、また、レフトの安田選手の見事なキャッチにより、アウトを積み上げ、この回をしっかり終わらせます。
諦めとは絶対に無縁の東大野球部が臨む9回表、応援席もエンドレスの「闘魂は」で打者たちを後押ししていきます。しかしここも香西選手のピッチングに討ち取られ、試合が終了しました。
早稲田大学キャプテン香西投手の見事な完封試合にはなりましたが、東大も素晴らしい守備を見せてくれる場面が非常に多く、翌日の試合への伏線も確かに感じられる試合でした。これからも東京大学硬式野球部の選手を後押しできるよう応援してまいりますので、ぜひ応援席にいらして、一緒に応援していただければ幸いです。
吹奏楽団二年 岡田航太朗
