活動報告

神宮観戦記 対明治大学第二回戦


季節外れの炎天下の中で行われた第一回戦に比べれば少し落ち着いた気候になり、時々雲の隙間から日が差すような日。しかし風は強く、まさに東京大学勝利の追い風かのようでした。その影響もあってか、第二回戦は打球が風に乗って飛び交う乱打戦となりました。

 1回表、東大の攻撃は樋口選手のヒットから始まります。果敢に盗塁を試みるも失敗、しかしその後中山選手のツーベースヒットで東大打線に火がつくことを予感させました。それでも、1回裏の攻撃は先頭打者ホームランからの幕開け。明治大学の勝負強さを見せつけられます。その後はゴロでアウトを重ねながらもフォアボールが続き、満塁のピンチで荒井慶斗選手がレフトに飛んだ打球に決死のダイビングキャッチをしましたが、ボールは惜しくもグラブの外。走者一掃のタイムリーツーベースとなり4点の差がつけられます。

 その後4回までの東大の攻撃は回ごとにヒットが出てチャンスパターンが流れるも、惜しくも打線が繋がらずに無得点に終わります。しかし、杉浦選手が盗塁を成功させたり、門田選手や大原選手が今リーグ戦初ヒットが飛び出すなど、各選手の調子が上がってきていることを確実に物語っていました。

 2回、4回の守備回では盗塁を許すも無失点に抑え、3回はソロホームランこそ出たものの、それ以上の追加点は許しませんでした。

 5回表はフォアボールやワイルドピッチが続く苦しい展開となりましたが、我々一同決して心を折ることなく、最後まで信じて応援を続けました。その応援が実ったのか、6回の表では酒井捷選手がフォアボールで出塁すると進塁打が続き、大原選手のタイムリーヒットで1点をもぎ取りました。ただ一つが鳴り響く神宮球場の熱気は、まさに東大の力強さに溢れていました。

 6回は佐伯投手、7回は松本慎之介投手の好投もあり、無失点で切り抜けます。8回には杉浦捕手の内野安打が生まれるなど、こちらも主将としての意地が垣間見えました。

 8回裏には高橋投手が神宮初登板を迎え、併殺打に打ち取るなど活躍を見せました。ソロホームランを浴びたものの、最高142キロの豪速球は球場をどよめかせ、これからの活躍を期待させるに十分の投球でした。

 9回表には東京大学の底力が爆発します。先頭打者の中山選手がレフトへのヒットで出塁し、TOKYOコールが鳴り響きます。その後大原選手が相手校のエラーにより続くと、秋元選手、門田選手のタイムリーヒット、そして伊藤滉一郎選手の犠牲フライで3得点を獲得しました。ただ一つを大合唱して応援席のボルテージは最高潮に。イントロビクトリーも鳴り響く神宮球場は東大の応援に包まれました。その後フォアボールが続き満塁のチャンスとなるも、惜しくも一歩及ばす、4対9で明治大学に惜敗いたしました。

 惜しくも敗戦した試合ではありましたが、東大打線の力強さを強く感じることができた試合でしたし、選手の調子も間違いなく上がってきています。あとは勝つのみ。その日を信じて、我々一同より一層応援に力を込めてまいります。

リーダー二年 鈴木謙太朗